ダイヤモンド婚の再会

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子どもが独立し、夫婦二人だけの生活。

奥さまは病気になり介護が必要になってしまいました。

ご主人には奥さまの介護は難しいのです。

奥さまは病院に入院しました。

 

ご主人は毎日毎日、奥さまのところに面会に行きます。

6年間も続いています。

入院していても、ご主人が毎日、病院に面会に行くので、毎日会うことができました。

奥さまは何度も脳梗塞の再発をしてしまいました。

状態は、あまり芳しくありません。

 

そして、ご主人も体調が思わしくなく、末期がんで病院に入院してしまいました。

夫婦別々の病院に入院です。

二人とも、とても厳しい状況です。

 

ご主人は、呼吸も苦しく辛いのです。

一人で起き上がることもできません。

酸素が必要です。

自分の状態が悪いのは知っています。

もう、退院できないのも自覚しています。

 

だからこそ、奥さまのことがとても心配なのです。

会いたいのです。

 

今年はダイヤモンド婚式です。

結婚60年です。

 

息子さん娘さんが、『最後に二人を会わせてあげたい』という企画をしました。

 

 

ご主人が酸素を使い、ストレッチャーに寝たままの状態で、

民間救急車に乗り、奥さまの病院に面会です。

奥さまも30分ぐらいしか、リクライニングの車椅子に座っていることができません。

僅か30分間の面会時間です。

 

お互い手を握り、摩り合います。

苦しい中、ご主人は奥さまに声をかけます。

奥さまは話すことはできないけど、いつもとは違う反応をしています。

ご主人の手の感触を覚えているのです。

お互いに、ずっと手を握り、摩り合っています。

 

もう、お互い会うことはできないかもしれない。

ダイヤモンド婚式の最後の面会でした。